レストラン&カフェ 武相荘 / BAR & Gallery PLAY FAST

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葬式無用 戒名不用

のびのびとした揮毫のこのことばは、白洲次郎が妻・正子と子どもたちに託した遺言。く〜っ、かっこよすぎます。

白洲次郎・正子夫妻がくらした“旧白洲邸 武相荘”の喫茶室がレストラン&カフェに生まれ変わり、雰囲気のいいバー&ギャラリーが新たにオープン。
1910年1月7日に生まれた白洲正子の105回目の誕生日にあたる昨日レセプショが開催され、本日1月8日にグランドオープンしました。

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次郎・正子夫妻が住まっていた往時の息づかいを感じられる茅葺き屋根のミュージアムは、昭和のどこかなつかしい香りに魅了されます。次郎が愛用したデュポンのライターとロレックスの腕時計、北大路魯山人をはじめとする骨董、正子が執筆に励んだ座卓と膨大な蔵書、正子が愛したきもの……。

豊かな美意識と鋭い鑑識眼をもつ正子と、「最初にジーンズをはいた日本人」ともいわれる希代の洒落男として知られる次郎の生活空間ですが、洗練され過ぎた排他的な冷たさがなく、むしろ適度なゆるさがあってほっと和めたのは意外でした。

その答えは白洲正子の著書『縁あって』(PHP研究所/復刻版)のなかに書かれています。

   さりとてあまりに便利に、ぬけ目なく作りすぎても、人間が建築に左右されることになり、生まれつきだらしのない私は、そういう窮屈な生活が嫌いなのである。(白洲正子著『縁あって』より引用)。

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レセプションでは新年にふさわしくお餅つきがにぎやかに行なわれ、庭では大きなバーベキューグリルで焼いたジューシーなステーキも振る舞われました。

レストランでは牧山桂子著『白洲次郎・正子の夕餉』(新潮社)に登場するカレーをはじめいくつかの料理を、器づかいも楽しみながら味わうことができます。コース3,800円から8,800円。

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